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【例文付き】赴任と着任の違いは何?ビジネス文書で正しく使い分ける方法

転勤の辞令が出た時、挨拶状を作成する際に「赴任」と「着任」のどちらを使うべきか迷った経験はありませんか?

どちらも新しい職場への移動に関わる言葉ですが、実は指す意味が異なります。人事担当や経営層との文書作成で間違えると、ビジネスマナーに欠けると見られかねません。

この記事では、「赴任」と「着任」の正確な違いと使い分けを、実際のビジネスシーン別に解説します。

目次

赴任と着任の意味を表で一目瞭然に

用語 意味 使うシーン
赴任 異なる職場へ移動すること(移動のプロセス・行為) 辞令、報告、赴任の予定を述べる時
着任 新しい職場に着いて職務に就くこと(到着~就任後の状態) 挨拶状、報告、現在の職務状況を述べる時

赴任の意味と使い方|移動のプロセスに焦点

赴任は「異なる職場へ移動する行為」を指します。移動そのもの、あるいは移動予定の段階を表現する言葉です。

辞令で「〇〇地へ赴任を命ずる」と書かれた場合、それは「あなたを〇〇地へ配置転換する」という意思決定を示しています。

赴任のポイント:
・移動という「動き」「プロセス」を強調
・辞令発令時点で使う
・「赴任地」「赴任先」という表現で使うことが多い

赴任を使ったビジネス例文

例文1 辞令の場面
「本日付け、田中太郎を東京支社に赴任を命ずる。」

例文2 報道発表の場面
「当社の新CEO候補は、来月1日付けでシンガポール事務所に赴任いたします。」

例文3 挨拶メールの冒頭
「この度、大阪営業所に赴任することになりました山田花子と申します。」

例文4 取引先への報告
「弊社営業担当の佐藤が、4月1日より福岡地区へ赴任いたします。」

例文5 内部通達
「2年間の海外赴任を終了し、田中は本社に復帰します。」

着任の意味と使い方|就任・到着後の状態に焦点

着任は「新しい職場に到着して職務に就くこと」を指します。移動後、実際にその職場に着いて業務を開始した状態を表現します。

挨拶状やプレスリリースで「本日付けで着任いたしました」と書く場合、すでに新職場にいて、職務をスタートさせたことを示しています。

着任のポイント:
・到着~就任後の「状態」を強調
・実際に新職場に着いた時点で使う
・「着任のご挨拶」「着任のお知らせ」という表現がよく使われる

着任を使ったビジネス例文

例文1 挨拶状の場面
「このたび、営業本部長として着任いたしました鈴木一郎です。何かとお力添えをお願い申し上げます。」

例文2 メールの署名変更
「本日付けで東京支店に着任いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。」

例文3 お客様への報告
「新しい営業担当として本日着任いたしました山下太郎と申します。」

例文4 プレスリリース
「新代表取締役として4月1日付けで着任いたします田中太郎です。」

例文5 社内ツール上の情報更新
「海外支社長として着任した山田は、現地でのビジネス展開を推進しています。」

赴任と着任の使い分けで気をつけるポイント

実務ではこの2つの言葉が明確に使い分けられていないケースも見られます。ただし、正式な辞令や重要な対外文書では、以下のポイントを押さえておくと安心です。

  • 時系列で考える:移動前=赴任、移動後=着任
  • 視点で考える:組織側の視点=赴任、本人側の報告=着任
  • 複合使用もOK:「赴任して着任した」という流れで両方使っても問題ありません
  • 業界慣習を確認:一部の業界では古くから「赴任」のみを使う慣習があることもあります

よくある間違い例

× 「本日付けで着任を命じます」
→ 「着任を命じる」という表現は違和感があります。命じるなら「赴任」を使いましょう。

× 「赴任のご挨拶申し上げます」
→ すでに新職場にいるなら「着任」を使う方が自然です。

コピペして使える|赴任・着任の定型テンプレート

パターンA:辞令・発令側

「〇年〇月〇日付けをもって、以下の者を〇〇地へ赴任を命ずる。」

パターンB:本人からの挨拶状

「このたび、〇〇支社に着任いたしました〇〇〇〇と申します。〇〇業務を担当させていただきます。今後とも、何かとお力添えをお願い申し上げます。」

パターンC:プレスリリース

「〇年〇月〇日付けで、新〇〇として〇〇に着任いたします〇〇〇〇です。」

パターンD:配置転換通知

「本日、営業本部長の〇〇〇〇が東京支社長として赴任いたします。〇年の経験を活かし、地域ビジネスを推進してまいります。」


まとめ:赴任と着任は、同じ転勤の話題でも「移動という行為」と「到着後の就任」で役割が異なります。辞令では「赴任」、挨拶状では「着任」という使い分けが基本。この違いを理解しておくことで、ビジネス文書の信頼度がぐっと高まりますね。

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