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【例文あり】「策定」と「制定」の違い|規定・計画・法律で使い分ける

社内規定や計画書を作成するとき、「策定する」「制定する」のどちらを選ぶか迷ったことはありませんか?

この2つは似た意味に見えますが、文書の性質によって使い分ける必要があります。正確に理解することで、より適切なビジネス文書が作成できます。

目次

策定と制定の違いを一目で比較

項目 策定(さくてい) 制定(せいてい)
意味 計画・方針・目標を作成する 法律・規則・ルールを定める
対象となるもの 経営計画、戦略、プロジェクト計画 法律、条例、社内規則、就業規則
性質 柔軟性あり、変更・修正しやすい 拘束力あり、改正手続が厳格
権限 部門長・プロジェクト責任者 経営層・法的権限を持つ者

「策定(さくてい)」の使い方と例文

策定は「計画や方針を作成する」という意味です。経営計画、営業戦略、プロジェクト計画など、変更や修正が比較的容易な文書に使います。

策定の使用場面は以下の通りです。

  • 中期経営計画、5カ年計画
  • 営業戦略、マーケティング計画
  • プロジェクト計画、工程表
  • 事業計画、予算計画
  • 社内基準、ガイドライン

ビジネスシーンの例文

例1)経営計画
「当社は来年度の中期経営計画を策定する。」

例2)営業戦略
「新規市場進出の戦略を策定するため、タスクフォースを立ち上げた。」

例3)プロジェクト計画
「システム刷新プロジェクトの実行計画を策定する。」

例4)社内基準
「品質保証の基準を策定し、全部門に周知する。」

例5)事業計画
「今期の事業計画を策定する会議を来週開催する。」

「制定(せいてい)」の使い方と例文

制定は「法律や規則を定める」という意味です。法的拘束力を持つ文書や、改正に際して厳格な手続が必要な規則に使います。

制定の使用場面は以下の通りです。

  • 法律、条例の制定
  • 就業規則、給与規程
  • コンプライアンス規則
  • 品質管理基準(法的根拠がある場合)
  • 社内規則(改正に承認手続が必要)

ビジネスシーンの例文

例1)就業規則
「新しい就業規則を制定し、労働基準監督署に届け出る。」

例2)社内規則
「情報セキュリティ規則を制定する。改正には経営層の承認が必要。」

例3)コンプライアンス規則
「贈収賄防止規則を制定し、全社員に周知徹底する。」

例4)法的文書
「データ保護規則を制定し、個人情報の取り扱いを統一する。」

例5)給与規程
「新しい給与規程を制定し、来月から適用する。」

注意点とよくある間違い

間違い1)就業規則に「策定」を使う
就業規則は法的拘束力を持つため「制定」が正確です。「策定」を使うと、規則の重要性が低く見えてしまいます。

間違い2)経営計画に「制定」を使う
経営計画は変更・修正が容易なため「策定」が適切です。「制定」を使うと、変更が難しい法則のように思われてしまいます。

間違い3)拘束力の程度を意識しない
「策定」は柔軟性を持つ文書、「制定」は拘束力を持つ文書に使う。文書の性質を正確に判断することが大切です。

コピペして使えるテンプレート集

「策定」を使う場面のテンプレート

  • 「来年度の経営計画を策定するための会議を開催する。」
  • 「〇〇事業の営業戦略を〇〇までに策定する。」
  • 「プロジェクトの実行計画を策定し、全チームで共有する。」
  • 「新サービス開発の事業計画を策定する。」
  • 「品質管理の基準を策定し、運用を開始する。」

「制定」を使う場面のテンプレート

  • 「新しい就業規則を制定し、労働基準監督署に届け出る。」
  • 「情報セキュリティ規則を制定する。改正には取締役会の承認が必要。」
  • 「コンプライアンス行動規範を制定し、全従業員に周知する。」
  • 「給与規程を制定し、来月から適用する。」
  • 「個人情報保護規則を制定する。」

 

策定と制定の違いに関するまとめ

「策定」は経営計画や戦略、プロジェクト計画など変更・修正が容易な文書に使い、「制定」は法律や就業規則、コンプライアンス規則など法的拘束力を持つ文書に使います。

文書の性質によって正確に使い分けることで、文書の重要度や変更の難易度が明確に伝わり、より信頼性の高いビジネス文書となります。

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