ロシアワールドカップ、日本、セネガルともに1勝ずつで迎えた第2戦。勝てばほぼ決勝トーナメントへの進出が決まるという大事な一戦でしたが、惜しくも2-2の引き分けに終わりました。
先制されながらも乾の得意の角度からのゴールで追いつき、また突き放されても途中出場の本田が値千金の同点ゴール。終始ハラハラドキドキの面白い展開でした。
1.先発は初戦コロンビア戦と同じ
初戦のコロンビア戦は2-1で大金星を挙げています。勝利に導いたメンバーはなかなか変えづらいですよね。コンディションが不安視されていたゴールキーパー川島も先発に名を連ねました。
GK:川島永嗣
DF:酒井宏樹、昌子源、吉田麻也、長友佑都
MF:長谷部誠、柴崎岳、乾貴士、香川真司、原口元気
FW:大迫勇也
昌子と吉田のセンターバックコンビはいいですね。それまであまり組んだことはありませんでしたが、非常に安定しています。
また、長谷部の調子が心配でしたが、セネガル戦での頑張りはよかったと思います。
2.乾のテクニカルゴール!
このゴールも素晴らしかったですが、その前の柴崎の長友へのロングパスからの、長友の踏ん張りがあってこそだと思います。そこは乾も試合後のインタビューで話していました。
あの形のシュートは少し前にも見ましたね。本番直前のパラグアイ戦で、左から中へ切り込み、巻き込むようなシュートでキーパーの届かないところへゴール。
今日もあの日の再現のようなゴールでした。あの左斜め45度の位置は、かつての名選手デルピエロ(元イタリア代表)の得意とするゾーンであり、デルピエロゾーンと呼ばれていますが、乾ゾーンといっても過言ではないですね。
3.本田の3大会連続ゴールは日本初!
やっぱり持っている男でした。その一挙手一投足が注目され、ここ最近は常に批判の的とされてきましたが、その逆境を自らの決定力で跳ね返しました。
初戦のコロンビア戦は、コーナーキックからのアシストをしたものの、その他のプレーは精彩を欠いていたと言わざるを得ませんでした。
そのため、セネガル戦で香川と交代になったときは、その采配に疑問はありましたが、いい意味で見事に裏切ってくれました。
この本田のゴールの裏にも、乾のアシストのほか、中央で岡崎が2度もつぶれ役になったことを忘れてはいけません。泥臭いプレーが真骨頂の岡崎らしいプレーでしたね。
それにしても、3大会連続ゴールは素直に誉めるしかありません。3大会出場することも困難なのに、毎回ゴールを決めることはまさに偉業です。
4.柴崎が攻守に効果的!
初戦のコロンビア戦も、第2戦のセネガル戦も、ボランチの柴崎が影のMVPといっても過言ではありません。それだけ、攻守に顔を出し、それぞれのタクトをふるっていました。
1点目につながるロングパスもさすが柴崎という戦術眼ですね。攻撃のときは常に裏を狙っていました。左右にボールを散らせ、隙があれば縦に鋭いスルーパスを送る。そして初めてワールドカップとは思えないほど、プレーも非常に落ち着いていました。
今の日本の攻撃は柴崎が起点になっています。この短期間で今の日本代表にとって欠かせない選手にまで急成長しました。
5.惜しいシーンが2つ
初戦で決勝ゴールを決めた半端ない男大迫がまさかのゴール目の前での空振り。あそこは決めないといけないシーンでしたね。大迫クラスの選手なら決められるはずです。
もう一つ乾のゴールバーに当たったシュート。直前の親善試合パラグアイ戦での2ゴールの再現をして欲しかったですね。
たらればは言っても仕方ありませんが、悔やまれるシーンでした。
6.ゴールキーパー川島が日本の弱点
今一番日本の弱点といえば、ゴールキーパーじゃないでしょうか。2試合連続で致命的なミスをしています。失点につながるものです。
初戦のFKでの失点はまさかの壁の下からくるという意表を突かれたところがありますので、多少大目にみるとしても、セネガル戦でのパンチングは誰も擁護できない完全なミスだと思います。
おそらく普通のキーパーならキャッチするのが普通じゃないでしょうか。
また、DFからのバックパスの処理も見ていて安定感がありません。はっきり言って今の川島の状態は先発で使うレベルにないと思います。
前から私が言っているように、中村をみてみたいですね。
まとめ
日本vsセネガル戦のあと、コロンビアとポーランドの試合が行われ、コロンビアが3-0で圧勝しました。これは日本にとっては追い風となります。グループリーグ最終戦は、2敗してもはやグループリーグ敗退が決まったポーランド戦です。油断は禁物ですが、決勝トーナメント進出をかけての直接対決よりは士気は低いはずです。
次のポーランド戦は勝ちか引き分けで決勝トーナメント進出です。もう一度西野マジックを見せてもらって、ぜひ決勝トーナメント進出を決めてほしいですね!みんなで応援しましょう!