現在小学1年生の娘は夏休み真っ只中ですが、疑問に思うことがあります。
今年は連日35℃以上の酷暑を記録し、娘の小学校の夏休みの学校プールはすべて中止となりました。他の小学校では、35℃以上になった日は中止にするなど、条件付きで中止にする学校もあるみたいです。
このことについては、頑なにプールを開催するのではなくて、それぞれの学校が柔軟な判断をしたと思いますので評価すべきですが、私が疑問に思うのは、小学校の夏休みの学校プールってなぜ必須なのか?ということです。プールカードがあって、行ったらハンコがもらえる。欠席が多いとどんな罰則があるのかは知りませんが、娘に聞いたら先生に怒られるということです。
もう一つ、夏休みで必須なものと言えば、早朝のラジオ体操ですよね。ただ、ラジオ体操はなんとなく理由がつきそうだと想像できますね。
この夏休みの学校プールとラジオ体操がなぜ必須なのかという疑問について、両者を比較しながら自分なりに考えてみました。あくまで個人の見解ですのでご了承ください。
1.ラジオ体操が必須なのは?
まず分かりやすい方から。
小学校に通っているころは、朝何時に起きてご飯食べて準備して、何時までには家を出るという規則正しい生活をしていますよね。
これが夏休みという長期休みに入ると、生活習慣が乱れること間違いなしです。学校がないですから、起きる時間も自由だからです。そうしてだらけた生活に陥り、休み明けの小学校が億劫になってしまうんですね。
そうならないためにも、つまり規則正しい生活を維持するためにも、早朝のラジオ体操への出席が夏休みの課題として与えられているわけです。
親としては、せっかく子供が夏休みになって朝の準備をしなくてよかったと思っていたのに、早朝からラジオ体操が始まって大変でしょうけど、子供の規則正しい生活を維持するためには致し方ないところですね。
2.夏休みの学校プールが必須なのは?
夏休みの学校プールも、行きたい人が行けばいいというわけではなく、基本的には夏休み期間中に何日か以上の出席が、夏休みの課題として与えられます。これは私が子供の頃もそうだったので、ずっと継続しているんですね。
先ほどのラジオ体操とは違って、この夏休みのプールについて、もし子供から「なんで学校のプールって絶対行かないといけないの?」と聞かれた場合、なんて説明しますか?私は子供を納得されられるような合理的な説明がとても難しいと感じています。
先ほども少し書きましたが、今年は酷暑が続き夏休みの学校プールがすべて中止になりました。ニュースをみていると、全国的にも中止にする決断をした学校が多いように思います。報道の中では、「子供たちが楽しみにしていたプールが中止になりました。」というようなニュアンスでした。
子供は皆夏休みの学校プールを楽しみにしているのか?
いや、少なくともうちの娘は全然楽しみにしていません!
暑い夏には子供は皆プールに入るのが好きだという固定観念を前提に、画一的な教育のなかで、皆平等に出席すべきだということが理由としてあるのかもしれません。
もう一つは、水嫌いな子供をなくし、皆が泳げる子供を育てるという教育方針でもあるんじゃないかと思います。
そうなれば理想なのかもしれませんが、子供にも個性がありますし、向き不向きがあります。なぜプールだけが強制なんでしょう。これに対しては、もし海や川などで命の危険にさらされたときに泳げた方が助かる可能性が高いということがあるかもしれません。でも泳げない人はそもそも海や川へはよっぽど近づきません。
自分の身を危険から守るという意味でいえば、皆が早く走れる練習をしたり、マットや跳び箱などの器械体操にもっと力を入れるといった別の方法もあるのではないかと思います。
また、先ほどのラジオ体操と同じで、授業がないからといってだらけないように、プールの出席を課しているのではないかとも考えられます。
しかしそれがプールである必然性はあるでしょうか。だらけないように学校に来させるという意味では、図工とか音楽とかなんだっていいわけですよね。
最後に、夏休みという長期休暇という中では、プールが友達に会う機会となるということも考えられるでしょう。
でもそんなこと強制されるいわれはないと思うんです。行きたい子供だけが行って、また明日も遊びたかったら約束すればいいだけじゃないでしょうか。
こうして色々考えてみましたが、どれも腑に落ちない理由ばかりですね。
結局、夏休みのプールを半ば強制にすることに対する合理的な説明は私にはできないという結論に達しました。
最後に
私としては、夏休みのプールは行きたい子供だけ行けばいいというように方向転換すべきだと思います。
もしそれが平等の観点から問題があるのなら、プールへ行きたくない子供には、別の課題を与えるなどの方法はあると思います。
画一的な教育からの脱却の一歩として、プールのあり方を見直すべきです。