関連コンテンツユニットは、サイトを閲覧しているユーザーに向けて、サイト内の関連性の高い記事を表示させてくれるGoogleによる無料サービスです。
ワードプレスで関連記事を表示してくれるプラグイン「WordPress Related Post」のようなものですが、決定的に違うのが、関連記事の中にアドセンス広告を自動的に組み込んで表示してくれる機能があるということです。この機能によって、収益UPが期待できます。なお、他の関連記事と同じ見た目ですが、タイトルの下に「広告」ラベルが表示されます。
この関連コンテンツユニットは、アドセンスをやっているすべての人が使えるわけではありません。グーグルによると、
ご利用になるには、サイトのトラフィック量とページ数が最低要件を満たしている必要があります。
つまり、ある程度の閲覧数(PV数)と記事数が必要ということです。ただ、グーグルはこの具体的な数値を設けていませんので、何記事書いて何PVあれば使えるようになるのかははっきりしません。ちなみにですが、私のこのサイトは、約200記事で、1日1,000~1,500PVの時点で使えるようになっていました。
なぜこの要件が設けられているのかというと、
関連コンテンツによってサイトのユーザーに確実に優れたエクスペリエンスをお届けするために設けられています。
つまりはユーザーのためなんですよね。こういった機能を使いたいなら、ある程度のユーザーが来るようなサイトをつくらないといけないというインセンティブになるんじゃないでしょうか。
それでは、この関連コンテンツユニットが自分のサイトで使えるのか、WordPressの無料テーマSimplicity2で関連コンテンツユニットを設置するにはどうしたらよいか、設置するときの注意点などについてご説明します。
1.関連コンテンツユニットが使えるかの確認方法
Google AdSenseのページを開いて、「設定」-「自分のサイト」-「コンテンツが一致」をクリックします。
ここに自分のサイトアドレスが表示されていれば、関連コンテンツユニットを使うことができます。
なお、複数のサイトを運営している場合は、関連コンテンツユニットを利用できるかはサイトごとになりますので、そのサイトが表示されているか確認してください。
2.コードの取得
関連コンテンツユニットを使えることが確認できたら、使うための準備をします。
まず、「広告の設定」-「広告ユニット」をクリックします。
次に、上部にある「+新しい公告ユニット」をクリックします。
「関連コンテンツ」をクリックします。
広告ユニット名
何でも結構ですが、ここでは「関連コンテンツ」とします。
広告オプション
・広告で収益化(オン/オフ)
スタイル
・フォント(デフォルトでOK)
・タイトルの色(デフォルトでOKですが、リンク色の青色にするのもアリ)
・背景の色(デフォルトでOK)
サイズ
・レスポンシブ(デフォルト)
「保存してコードを取得」をクリックします。
コードが表示されるので、コピーします。
3.Simplicity2で関連コンテンツを設置
Simplicity2でこの関連コンテンツユニットを設置するのはとても簡単にできます。
既にSimplicity2でアドセンスの広告を設置していると思いますので、ピンとくる方もいるかと思いますが、ウィジェットを使って簡単に設置できるんですね。
メニューから[外観]-[ウィジェット]を選択します。
その中で、「テキスト」をして、設置したい場所までドラッグします。
ここでは、SNSボタンの下に設置したいので、以下の場所に「テキスト」をドラッグしています。
ドラッグした「テキスト」を開いて、テキストモードにした上で、先ほど取得したコードを貼り付けます。(ビジュアルモードで貼り付けても関連コンテンツは表示されませんのでご注意を。)
「保存」-【完了】をクリックすればOKです。
4.確認
関連コンテンツが表示されるか必ず確認しましょう。
サイトによっては反映されるまでに20分ほどかかるようですが、私が試したところすぐに反映されていました。
パソコンでみると以下のように表示されます。ちょっとタイトルが見切れるのが気になりますね。
スマホでみると以下のように表示されます。
スマホの場合、パソコンでの表示と違って1列で表示されますので、タイトルも少し長めに表示されます。スマホでの閲覧が圧倒的に多いので、この点は安心です。
5.注意事項
スポンサーリンクなどの表示はしなくていいのか?
アドセンス広告を設置する際には、多くの方はスポンサーリンクあるいは広告のラベル表示をしているかと思います。表示した方が無難ですが、グーグルは必須とまでは言っていないですね。
AdSense の広告ユニットには、「広告」と「スポンサーリンク」のいずれかのラベルを表示できます。他の種類のラベルは、現時点では許可されません。
「表示できます」としか書かれていませんので、記事と広告が明確に分離されていれば、ラベル表示は必須ではないということです。
この関連コンテンツには、そもそも広告記事には「広告」ラベルが入っています。したがって、他の関連記事に紛れ込んではいるものの、広告記事とその他の関連記事との区別ができます。
また、ヘルプをみても、表示をしなくてはいけないというようなことは書かれていません。
結論としては、スポンサーリンクなどのラベル表示はなくても構わないということです。
ただし、広告をクリックさせるような誘導メッセージ(例:「下記の広告がおすすめ!」)は書かないようにしましょう。「おすすめ記事」でもポリシー違反になった例があるそうです。「おすすめ記事」としたい場合は、「おすすめ記事(一部広告あり)」のような表示が無難だと思います。
クリックテストはしないこと
関連コンテンツの中に広告記事が表示されますが、テストとしてもクリックは絶対にしないようにしましょう。自己クリックとしてポリシー違反となってしまいます。
まとめ
関連コンテンツユニットは誰でも使えるわけではありません。
使えるようになったら、一応選ばれし者という自負を持って積極的に使ってみましょう。
Simplicity2での設置方法を説明しましたが、他のテーマを使っている人は、最初にアドセンス広告を設置したときのようにコードを貼り付ければできると思います。分からなければ、「関連コンテンツユニット テーマ名」で設置方法を検索してみてください。
➡関連コンテンツユニットのメリット、利用条件、導入後の効果についてまとめた記事もご覧ください。