岐阜県の温泉と言えば、下呂温泉が有名ですね。兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉と並ぶ日本三名泉のひとつと称されています。また、岐阜県の飛騨地方には奥飛騨温泉郷があったりと、岐阜県は温泉の宝庫であると言えます。
そんな温泉王国の中でも、密かに人気が急上昇している温泉があるのをご存じでしょうか。
それは長良川鵜飼で有名な、岐阜市の長良川温泉です。
なんとこの長良川温泉、「うるおい日本プロジェクト」が主催する「温泉総選挙2017」女子旅部門において、堂々の1位に輝いています。
ちなみに、これを記念して、2018年のぎふ長良川鵜飼では「女子旅クルーズ」と称して、月に1回女性専用船が運航します。
それでは、長良川温泉のどこがそんなにいいのか、チェックしてみましょう。
長良川温泉のはじまり
かつて織田信長も城主となった岐阜城がそびえ立つ岐阜市の金華山。
その麓に流れる清流長良川に沿って、軒を連ねる7軒のホテル・旅館。ここで美しい景色を眺めながら、長良川温泉を楽しむことができます。
長良川温泉がある岐阜市は、下呂温泉や草津温泉のように昔から温泉街として発展した町ではありません。
ここ長良川はなんといっても、鵜飼が有名です。舞妓・芸妓さんの踊りを鵜飼観覧船で楽しむ「川遊び」が、岐阜を訪れた人たちを楽しませてきました。昭和40年代、宿泊客をもっと楽しませるために、近隣で温泉の採掘をし、長良川温泉が誕生しました。
長良川温泉の特徴
□鉄分を豊富に含んでいます。
□源泉は無職透明ですが、大気に触れると徐々に赤い濁り湯に変化します。
【鉱泉】単純鉄冷鉱泉
【効能】神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、 疲労回復、健康増進
女性に人気!?
全国83の温泉地がエントリーした中で、長良川温泉は、「女子旅」、「歴史文化」、「健康増進」の3部門にエントリーし、「女子旅」部門で見事1位に輝いています。女子旅におすすめの温泉地として最多の票を集めた理由、気になりますよね。なぜこんなに女性に人気があるのでしょうか。
理由① 長良川温泉若女将会
長良川温泉の旅館・ホテルの若女将と女性スタッフで構成される若女将会。2005年に発足して以来、女性ならではの目線でこの温泉地を盛り上げようと活動しています。
観光PR、イベント企画、ブログやSNSを使った情報発信など、女性の感性を活かしてきめ細やかな「おもてなし」が同じ女性の心を掴んでいるんですね。まあ、女性に限らず男性の心も鷲掴みですけどね(笑)
僕も十八楼には何度かお邪魔しているんですが、女性スタッフのおもてなしは素晴らしいものがあります。
理由② 長良川温泉泊覧会(長良川おんぱく)
長良川おんぱくでは、その開催期間内に100以上のプログラムの中から、長良川流域ならではの食・文化・遊びなどを体験できます。
地元に暮らす普通の人たちが企画・ガイドすることが、地域に密着したこの地でしか体験できない魅力的なプログラムをつくりあげているんですね。
また、女性向けのプログラムも多く、例えば1点もののアンティークキモノの着付・レンタルなんかもしているんですね。着物を着て、風情ある街並みを歩く女性って画になりますよね。そういったことも女性の心を掴んでいるんだと思います。
理由③ 周辺には見どころいっぱい!
長良川温泉周辺には岐阜市の観光スポットが集中しています。
岐阜といったら長良川鵜飼!
毎年5月11日~10月15日の期間は、鵜飼休みの1日(中秋の名月)を除き、毎日開催されています。鵜飼を開催していない期間でも、「うかいミュージアム」で鵜飼のことをよく知ることができます。
長良川温泉界隈には、昔ながらの奥行きある日本家屋が建ち並ぶ風情あるまちなみの「川原町」があります。
またちょっと見上げると、あの織田信長も10年間天下統一の足がかりとした岐阜城があり、その眼下には歴史公園として整備されている岐阜公園、世にも珍しい昆虫を展示している名和昆虫博物館などなど、長良川温泉近くには見どころがいっぱいです。
足湯・手湯
足湯
石金(ホテル)には無料で入れる足湯があります。
鵜舟をモチーフとした湯船に入った赤褐色の温泉に、足を入れるととっても温まります。金華山を登山した後なんかに入ったら最高ですね。疲れが本当に取れますよ。
入口が少しわかりづらいですが、石金さんの正面玄関の右手に階段があります。階段を上ると足湯が見えますので、靴下を脱いで自由に入ることができます。タオルがありませんので、タオルを持っていくことをお忘れなく!
手湯
十八楼さんの前には、手湯があります。こちらはとても気軽に温泉に触れることができます。寒い時期なんかはちょっと触れるだけでも気持ちいいですよ。
通り沿いにありますので、誰でも自由に、もちろん無料で手湯できます。お近くを通ったときには是非お試しあれ!
その他の評価
観光経済新聞社主催「にっぽんの温泉100選」に5年連続で選ばれています
長良川温泉7軒の特徴(おすすめ)
長良川を一望しながら入る贅沢な温泉。明治時代の蔵を利用した「蔵の湯」がおすすめ。従業員の質の高さにも定評あり。
<日帰り温泉>(要確認)
入浴料=大人1000円、小人500円(タオル付)
14:00~20:00
最上階にある大浴場露天風呂からは長良川・金華山が一望できる素晴らしいロケーション。
<日帰り温泉>【要予約】
入浴料=1000円(タオル付)
13:00~16:00
岐阜市で唯一の足湯を無料で堪能。
<日帰り温泉>(要確認)
入浴料=1000円(タオル・貸バスタオル付)
12:00~16:00
夜にはライトアップした岐阜城と、長良川を同時に眺望。
<日帰り温泉>【要予約】
昼食+入浴=3000円・4500円(貸タオル・貸しバスタオル付)※ランチの方は+800円で入浴可
13:00~15:00
鵜飼を目の前で観ることができる最高の立地。
<日帰り温泉>(要確認)
1000円(タオル付)
11:30~15:00
岐阜公園の隣に佇む、木の温もりを感じさせる和風宿。
料理の見た目、味、満足感には定評あり。
ハイグレードなくつろぎの空間。
大浴場はないため、長良川温泉を楽しむには、他の旅館・ホテルを利用。
まとめ
長良川温泉はおもてなしも素晴らしいし、女性に嬉しいサービス、また周辺には見どころいっぱいの観光スポットがあります。
いつの時期来ても満足できると思いますが、やっぱり鵜飼開催中の5月11日~10月15日、長良川おんぱくが開催される10月、11月がおすすめですね!
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