キャプチャーとは、パソコンのスクリーン上に表示されているものを画像ファイルとして保存することをいいます。
ソフトを使わないでキャプチャーする方法として最も簡単なのは、プリントスクリーン機能を使うことです。
キーボードの右上あたりに「PrtScr」といったキーがあるかと思いますが、それを押すとパソコン画面全体がコピーされます。それをペイントなどに貼り付けた後、必要な部分だけ切り取って画像として保存します。
でもこれって面倒くさいですよね。しかも、画面に映っている部分しかコピーされないので、スクロールしないと見えない部分は途切れてしまいます。
こうした問題を一挙に解決し、しかも文字入れなどの加工処理もできてしまう高機能キャプチャーソフトがFastStone Capture(ファストストーンキャプチャー)です。
シンプルでとても使いやすいのでおすすめです。
FastStone Capture5.3はWindows10でも動作することは確認済です!
FastStone Captureのインストール方法
①ダウンロード
FastStone Captureの無料版として配布されているのは、バージョン5.3となります。それ以降は有料となりますのでご注意ください。無料のもので機能的には十分です。
こちらのページで以下のインストールファイルをダウンロードしてください。(Windows10動作確認済です)
「Download FastStone Capture 5.3(1380kB)」
②インストール
セットアップファイルを実行して、FastStone Captureをインストールします。
- ダウンロードされた「FSCaptureSetup53.exe」をクリックしてください。
- セットアップウィザードが立ちあがるので、「Next」をクリックしてください。
- ライセンス条項に同意するので、「I agree」をクリックしてください。
- インストール場所はそのままで構いませんので、「Install」をクリックしてください。変更したい方は、インストール場所をしてください。
- インストールが完了したら、「Finish」をクリックしてください。
③日本語化
このままだと英語のままですので、日本語化したい人はこちらのページから以下の日本語パッチファイルをダウンロードしてください。
- FastStone Captureが起動している場合は閉じてください。
- ダウンロードした「FSC53_jp.exe」をクリックしてください。
- 再度FastStone Captureを起動すると、日本語に変わっています。
FastStone Captureの使い方
見た目は非常にシンプルですが、以下のような機能を備えています。
・多様なキャプチャー方法(範囲指定、縦長の画像など)
・画像の加工処理(リサイズ、回転、文字や矢印等の合成など)
・多様な保存形式(bmp/gif/jpg/png/tif/pdfなど)
それでは、使い方をご紹介していきます。
FastStone Captureを起動すると、次のような画面が開きます。
①アクティブウインドウのキャプチャー ②ウィンドウ/オブジェクトのキャプチャー ③矩形(くけい)範囲キャプチャー ④フリーハンドキャプチャー ⑤フルスクリーンキャプチャー ⑥スクロールウィンドウのキャプチャー ⑦出力先 ⑧設定 |
①アクティブウィンドウのキャプチャー
アクティブウィンドウというのは、現在開いているウィンドウのことです。
複数ウィンドウを開いていたら、一番上のウィンドウがアクティブウィンドウとなります。
このボタンを押すと、アクティブウィンドウ全体がコピーされます。(アドレスバーなども含まれます)
②ウィンドウオブジェクトのキャプチャー
これは自動でウィンドウの各オブジェクトを自動で認識して、指定した範囲でキャプチャーします。
あまり使うことはないと思います。
③矩形(くけい)範囲キャプチャー
矩形とは長方形のことです。一番使用頻度が高いオーソドックスなキャプチャー方法かと思います。
範囲を指定する際、画面端に拡大画面が表示されますので、正確に切り取ることができます。
④フリーハンドキャプチャー
文字通り、自分の好きなように切り取ることができます。星型とかハート形とか簡単な形に切り取りたいときに便利です。
直線で切り取りたい場合は、始点と終点をクリックしたのち、ダブルクリックをすると直線が引けます。
⑤フルスクリーンキャプチャー
パソコンに表示されている画面全体をコピーします。
プリントスクリーン(スクリーンショット)と同じ機能ですね。
⑥スクロールウィンドウのキャプチャー
スクロールしないと下の方まで見えない場合でも縦長にキャプチャーすることができます。
頻繁に使うことはありませんが、いざ使うときには非常に便利な機能です。
キャプチャー中にウィンドウを動かしてしまうとうまくキャプチャーできませんので、動かさないようにしてください。
Chromeだとあまりうまくできないかもしれません。IEだと比較的うまくいきます。
⑦出力先
コピーした画像の出力先を選択します。
ここでは、コピーした画像の加工について説明したいと思いますので、「エディターへ」を選択します。
画像のサイズを調整したい場合は、「リサイズ」 文字や矢印を入れたい場合は、「ドロー」 効果を加えたい場合は「エフェクト」 |
⑧設定
(参考)マウスオーバーで表示される情報をキャプチャーする方法
上記設定画面で、「キャプチャ前の遅延」の項目を1~2秒(キャプチャーボタンを押してからマウスオーバーさせるまでの時間)に設定し、あとは普通にキャプチャーしてみてください。
その他、キャプチャー画面にマウスを含めるかなど、必要に応じて設定してください。
まとめ
シンプルで使い勝手がいいこのFastStone Captureを使うことで大幅に作業効率が高まると思います。
まだ導入されていない方は、一回試してみてはいかがでしょうか。