ホームページやブログなどWordPressで作ったウェブサイトは、いわゆる資産といえます。
お店のホームページでいえば集客するための重要なツールですし、個人のブログでいえば体験談などを綴った日記は人生の記録といえるでしょうし、収益を上げているブログなんかはまさに資産ですよね。
これらの資産が何らかの事情でなくなってしまった場合、バックアップをとっていなかったら目も当てられません。バックアップという自己防衛ができる以上、悲惨な目に合わないためにも必ずバックアップはしておきたいところです!
WordPressはサーバー上のファイル(画像、プラグインなど)とデータベースのデータ(記事など)を組み合わせてウェブページを表示していく仕組み(「動的ページ」といいます)なので、バックアップをする際もこの点を念頭に入れておかなければなりません。
つまり、サーバー上のファイルとデータベースの2種類をバックアップしておく必要があるということです。
これを簡単に設定でき、しかも自動的にバックアップを取ってくれる優れたプラグインが「BackWPup」です。
BackWPupの導入から設定までの流れを画像付でご紹介します。
BackWPupの導入(インストール)
WordPressの管理画面から[プラグイン]-[新規追加]をクリックし、検索窓で「BackWPup」と入力してください。
「今すぐインストール」をクリックし、インストール後「有効化」をしてください。
BackWPupの自動バックアップ設定
先ほども書きましたが、WordPressのバックアップは、以下の2種類が必要です。
サーバー上のファイル
データベース
前者はサイズが大きいため週1で、後者はサイズが小さいため毎日バックアップをするように設定しますので(後述)、サーバー上のファイルとデータベースを分けてそれぞれバックアップを取ることとします。
サーバー上のファイルの自動バックアップ
ファイルを自動バックアップするように設定を行います。
① [BackWPup]から[新規ジョブを追加]をクリックしてください。
② ジョブの各種設定を行います。
【一般】
[ジョブ名] → 自分で管理しやすい名前をつけてください。
[このジョブは…] → 「ファイルのバックアップ」を選択してください。
[アーカイブ名] → そのままでOK
[アーカイブ形式] → WindowsならZip、MacならTar GZipを選択してください。
[バックアップファイルの保存方法] → フォルダーへバックアップを選択します。
[ログの送信先メールアドレス] → そのままでOK
[メールの送信先] → そのままでOK
[エラー] → はじめからチェックが入っていると思いますので、そのままでOK
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【一般】の設定は完了です。
【スケジュール】
[ジョブの開始方法] → WordPressのcronを選択してください。簡単にいえば、自動的にバックアップをしてくれるということです。
[スケジューラーの種類] → 「基本」でOKです。
[スケジューラー] → サーバー上のファイルは画像があるためどうしてもサイズが大きくなります。
サーバーに負担をかけないためにも、週1回のバックアップをすることとし、アクセスが少ない時間帯でバックアップのスケジューリングをします。
月曜日の3時であれば、比較的アクセスが少ない時間帯といえると思います。
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【スケジュール】の設定は完了です。
【ファイル】
特に何も変更する必要はありません。
【宛先:フォルダー】
[バックアップを格納するフォルダー] → 管理しやすい名前に変更します。
[ファイルを削除] → デフォルトで15が入っていますので、そのままでOKです。15回(15週分)のバックアップファイルが保存されます。
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【宛先:フォルダー】の設定は完了です。
以上でサーバー上のファイルの自動バックアップの設定が完了しました。
データベースの自動バックアップ
次に、データベースを自動バックアップするように設定を行います。
① [BackWPup]から[新規ジョブを追加]をクリックしてください。
② ジョブの各種設定を行います。
【一般】
[ジョブ名] → 自分で管理しやすい名前をつけてください。
[このジョブは…] → 「ファイルのバックアップ」を選択してください。
[アーカイブ名] → そのままでOK
[アーカイブ形式] → WindowsならZip、MacならTar GZipを選択してください。
[バックアップファイルの保存方法] → フォルダーへバックアップを選択します。
[ログの送信先メールアドレス] → そのままでOK
[メールの送信先] → そのままでOK
[エラー] → はじめからチェックが入っていると思いますので、そのままでOK
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【一般】の設定は完了です。
【スケジュール】
[スケジューラ] → データベースはサイズが小さいので、毎日バックアップを取る設定にします。
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【スケジュール】の設定は完了です。
【DBバックアップ】
特に何も変更する必要はありません。
【宛先:フォルダー】
[バックアップを格納するフォルダー] → 管理しやすい名前に変更します。
[ファイルを削除] → デフォルトで15が入っていますので、30に変更しました。30回(1ヶ月分)のバックアップファイルが保存されます。
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【宛先:フォルダー】の設定は完了です。
以上でデータベースの自動バックアップの設定が完了しました。
BackWPupの手動バックアップ設定
上記では定期的に自動バックアップをする設定をしましたが、例えばサーバーを移行する場合など、すぐにバックアップを取りたいときは手動でバックアップを取ります。
【一般】
[ジョブ名] → 自分で管理しやすい名前をつけてください。
[このジョブは…] → 「データベースのバックアップ」、「ファイルのバックアップ」、「インストール済みプラグイン一覧」を選択してください。
[アーカイブ名] → そのままでOK
アーカイブ名] → そのままでOK
[アーカイブ形式] → WindowsならZip、MacならTar GZipを選択してください。
[バックアップファイルの保存方法] → フォルダーへバックアップを選択します。
[ログの送信先メールアドレス] → そのままでOK
[メールの送信先] → そのままでOK
[エラー] → はじめからチェックが入っていると思いますので、そのままでOK
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【一般】の設定は完了です。
【スケジュール】
[ジョブの開始方法] → 「手動」を選択してください。
「変更を保存」をクリックして、スケジュールの設定は完了です。
【DBバックアップ】、【ファイル】、【プラグイン】
特に何も変更する必要はありません。
【宛先:フォルダー】
バックアップを格納するフォルダー] → 管理しやすい名前に変更します。
[ファイルを削除] → デフォルトで15が入っていますので、1に変更しました。その時の最新のファイル、データベースが保存されるフォルダとなりますので、ファイル数は1で構いません。
最後に、「変更を保存」をクリックしてください。
これで【宛先:フォルダー】の設定は完了です。
今すぐ実行
これでバックアップが完了しました。
ローカル環境(PC)にダウンロードしておきましょう。
管理画面の[BackWPup]-[バックアップ]をクリックします。
手動バックアップの設定で作成したフォルダーを選択します。
対象のZipファイルをダウンロードしてください。
以上で手動バックアップが実行されました。
まとめ
一度設定してしまえば、あとは全自動でバックアップを取ってくれるので安心ですね!
ローカル環境(PC)へのダウンロードもお忘れなく!
何かあってからでは遅いです。まだ導入していない方は、事前の一策として早めに導入しておくことをおすすめします!