筆脈っていう言葉、あまり馴染みがないですよね。書道用語のひとつで、“
私がこの言葉を知ったのは、だいぶ前に「世界一受けたい授業」
それ以来ときどき、
筆脈、つまり流れを意識した文字について、具体的なサンプル用いてご紹介していきます。
1.筆脈を意識した文字とそうでない文字の違い
ひらがな、カタカナ、
「な」という字を見てみましょう。カタカナでは「ナ」、ひらがなの「な」の元となった漢字は「奈」です。簡単な文字ですので、一度書いてみるといいと思います。
まずは、筆脈をあえて無視した文字はこうなります。
これに対して、筆脈を意識して書いた文字はこうなります。
どうでしょうか。筆脈を意識した方が文字に流れがあって美しく見えませんか?
2.筆脈を意識して書く練習方法
大切なポイントは、ゆっくり丁寧に書くことです。練習する際には、素早く書く必要はありません。
また、文字の書き順を守ることは大切です。書き順が間違っていると、流れが途絶えてしまいます。
筆脈を意識した練習に適した文字は、一文字の中でより筆脈が見える字を選ぶとよいと思います。筆脈がより見えるというのは、文字を書く中で本来筆を離すところを、薄く書いてみたときに、その薄い線がより多く見える文字ということです。
ひらがなでいうと、「ふ」
カタカナでいうと、「オ」
漢字でいうと、私がよく好きで書いている字は、「承」という字です。「承認」とか「承継」の「承」ですね。この字は筆脈がよく見えます。
これらが上手くかけるようになれば、だいたいの字はしっかりと筆脈を意識した字が書けるようになると思います。
時間があれば、いろいろな字で筆脈ってどうなっているんだろうということを考えながら書いてみてください。自分の好きな文字を見つけられるといいですね。
まとめ
字が上手くなるコツはいくつもありますが、何より大切なことは練習をたくさんすることです。嫌々練習するのではなく、楽しく練習すると上達が早くなります。
その中でも、筆脈を意識する練習方法は、おそらく上達のスピードが速い方法だと思いますので、是非試してみてください。
ちょっと息抜きに字を書いてみるとか、字を書く習慣ができるといいですね!
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