早生まれは不利ってよく耳にしますよね。本当にそうなのでしょうか。特に3月生まれの子供を持つ親は気になるかと思います。
早生まれは、1月1日~4月1日に生まれた子供のことを言います。4月2日~12月31日に生まれた子供のことを遅生まれと言います。
プロスポーツ選手は4月生まれが多いという話や、小さいうちは同じクラスでも早生まれと遅生まれの子供では、いろんな面で差があるという話を聞いて、うちの子供早生まれだけどどうしたらいいんだろうと思っている方は、いっぱいいらっしゃるかと思います。
うちの子供(女の子)も3月生まれなので、子供の発育を見ていて感じたことをを書いていきたいと思います。
1.早生まれに対する考え方を変える
日本においては、4月~3月の年度単位で1つの学年が構成されます。幼稚園や保育園でも変わりません。
そうすると、極端な話をすれば、4月のはじめに生まれた子供と、3月の終わりに生まれた子供は同じ学年として扱われますので、この子供たちの間にはほぼ1年の開きがあります。
子供のうちの1年って相当大きいです。例えば、1歳になったくらいで歩き出す子や簡単な言葉を発する子もいます。ちょうどそのころにオギャーと生まれるんですから、その差は歴然ですね。
これが幼稚園や保育園に入って、同じ学年としてひとくくりにされると、早生まれの子は遅生まれの子よりもいろんな面で劣っていると感じることがあります。それで親が不安になったりするわけですね。
確かに、遅生まれの子供と早生まれの子供との間にはいろんな面で差があることは事実です。うちの子供も3月生まれですが、幼稚園にいる4月生まれや遅生まれの子供に比べて、特に運動面などで劣っていると感じることがありました。
しかし、その子たちに比べて優れている面もあったのです。特にうちの子供はお絵かきが上手で、幼稚園のイベントのポスターに採用されるなど、絵の才能はあったと思います。
何が言いたいのかというと、運動ができる、絵が上手だといったことは、3月生まれだからとか、4月生まれだからというのは関係なく、その子の個性なんだということです。
遅生まれでも運動できない子はいます。早生まれでも運動ができる子はできるんです。
読み書きだって、遅生まれで早くから練習している子はそりゃできます。早生まれの子も練習さえすればちゃんとできるようになるんです。
親としては、早生まれだから劣っているという考えるのではなく、ひとつは個性なんだという考え方、もうひとつは、「今の時点で出来なくても、頑張って出来るように親がサポートしていく」という考え方に変えてみましょう。
また、小さい子供は、早生まれだから、遅生まれだからなんてことはほとんど意識していません。逆に親が気にしすぎるあまり、子供にもその劣等感意識のようなものが伝わってしまいます。小さい子供が劣等感を抱かないようにするのも親の役割だと思います。
幼児期から小学校低学年くらいまでは、生まれ月による学力の差はあるが、小学校高学年になるとその差は解消するという研究結果もあります。
ですから、大切なのは、もっと長いスパンで考えることです。
幼児期から小学校低学年くらいの、せいぜい30人程度のクラス内の子と比較で「早生まれだから不利」なんて考える必要はありません。
その差は徐々に解消されていくので、優れた個性をもっと伸ばしてあげるとか、出来ない事は親が一緒になって出来るようにサポートしてあげるなどして、将来子供が困らないようにしてあげることが大切だと思います。
親が子供の「早生まれは不利」だなんて考えないことです。小さいうちは子供同士の比較なんてあまり意味がないと思います。
2.早生まれのメリット
幼稚園に早く入園できること
極端な話、4月2日が誕生日の子は、入園してすぐに4歳になります。これに対して、4月1日の子は誕生日が1日しか違わないのに、3歳になった翌日に入園できます。
これは共働きの親にとっては、子供を早く幼稚園に入れることができるので楽といえるかもしれません。
うちの子供も3月生まれなので、3歳になってすぐに入園させることができ、母親の負担は減りました。
また、子供にとっても、3歳になりたての早いうちに幼稚園で色々なことを経験できます。
努力家になりやすい
人によりますが、できる子に追いつこうと頑張る傾向があるようです。お兄ちゃん、お姉ちゃんがいる子が、お兄ちゃんやお姉ちゃんに必死についていくのと同じですね。
そういうときは、親も子供の努力を手伝ってあげましょう。例えば、逆上がりがなかなかできずに悔しがっているなら、室内用の鉄棒を買ってあげるなど。
うちの3月生まれの子供は、運動がちょっと苦手で、幼稚園の体操教室でも周りに比べて出来ない事がいっぱいありました。でも、負けず嫌いな性格もあって、出来ない事は何度も練習して最終的に出来るよう努力してきました。
一方で、同じ3月生まれの他の子は、この体操教室にいては劣等感を抱いてしまうという理由で、親が途中で辞めさせてしまいました。こういうのは非常にもったいないなと思います。
同級生よりも年齢的に「若く」いられる
子供のうちはそれほどメリットと感じないかもしれませんが、年齢が上がっていけば特に女性は周りよりも「若く」いられるので嬉しいと思います。
うちの子供も女の子なので、年齢を気にする頃になったら早生まれでよかったと思うかもしれません。
まとめ
早生まれだろうと、遅生まれだろうと、人にはそれぞれ得手不得手がありますので、親としては「早生まれだから」と一言で済ますのではなく、伸ばすところは伸ばす、出来ない事は出来るようにフォローするといった姿勢が大切だと思います。
特に、小さいうちは子供の優れた才能をどんどん伸ばしていきましょう。子供はとにかく誉めて誉めて誉めまくるとよいと思います。そうすれば劣等感も抱くことなくのびのび育っていくと思います。