岐阜公園は年間100万に訪れる岐阜市を代表する都市公園です。岐阜公園内やその周辺には岐阜市の観光スポットが密集しており、すべて見ようと思うと1日では厳しいと思います。
岐阜市外から来る観光客でも、市内に住む方でも、楽しめるところはたくさんありますので、私がおすすめする20のスポットを簡単に紹介していきたいと思います。
①岐阜城
かつては稲葉山城と呼ばれており、鎌倉幕府に、軍事目的のため二階堂行政により築城されたと伝えられています。
斎藤道三、織田信長も城主となっており、織田信長に関しては1567年から約10年、岐阜城を拠点に天下統一を目指したそうです。
1600年、関ヶ原の戦いの前哨戦で落城し、翌年に廃城となっています。
現在の城は、昭和31年に再興されたもので、城内は史料展示室となっています。また、天守閣からの眺望は絶景です。
大人(16歳以上)200円
小人(4歳以上16歳未満)100円
毎月第3日曜日は「家庭の日」となっており、中学生以下の子供と行くと家族全員の入館料が無料になります。
②三重塔
大正6年(1917)、木造の旧長良橋の廃材を再利用し、大正天皇御大典祈念事業として建てられました。
平成29年3月、3年がかりで大修復完了しています。
③信長公居館跡
平成19年度から第4次発掘調査を行い、金箔瓦や庭園跡が発見されています。
織田信長はこの地に「地上の楽園」と称されるほどの宮殿を建てて、そこで様々な人をおもてなししたと伝えられています。ポルトガルの宣教師ルイス・フロイスもここで信長の接待を受けた一人です。
④金華山ロープウェー
ロープウェーを使えば、下から金華山山頂駅まで約5分で到着します。眼下には三重塔や信長公居館跡を見ることができます。
平日は15分間隔、土日祝日は10分間隔で運行しています。
大人(12歳以上)片道620円、往復1,080円
小人(4才以上12歳未満)片道280円、往復540円
⑤金華山(登山コース・リス村)
岐阜市の中心部にある標高329mの金華山はかつては稲葉山と呼ばれていました。頂上には岐阜城がそびえ立ち、展望台からの眺めは絶景です。
登山に適した山で、登山コースは初級者から上級者コースまで10ものコースがあります。初級者コースは子どもと一緒に登ると楽しいですし、上級者コースは大きな岩を登ったりしますので難易度は高いですが途中途中にある眺望スポットからみる景色は本当に素晴らしいです。
山頂にはタイワンリスへのエサやり体験ができる「リス村」があり、土日には家族連れやカップルでにぎわっています。
⑥展望レストラン
金華山ロープウェーの山頂駅からさらに急な階段を上がったところにあります。ここにはトイレがありませんので、階段を上がる前に済ましておきましょう。
岐阜にちなんだ料理も食べることができます。
夏にはレストラン上の展望台がビアガーデンに変わります。夜景を見ながら外でBBQをするところなんてなかなかないですよね。とても人気があり、すぐに予約が埋まってしまいます。
⑦総合案内所
平成21年12月、「信長公の鼓動が聞こえる歴史公園」として整備された武家屋敷風の建物です。
飲食店も入っており、小腹がすいたときや昼食をとるときなど便利です。
庭へ出ることもでき、庭を散策してもいいですし、軒先でゆっくり庭を眺めながらくつろぐこともできます。
また、ここでレンタサイクルの貸出も行っています。(一日100円)
⑧若き日の信長像
1988年(S63年)に岐阜市制100周年を記念して建てられたもので、2009年(H21年)、市制120周年を機に金華山の麓からこの場所に移設されたそうです。
金華山をバックに、インスタ映えする写真が撮れる絶好の撮影スポットです。
⑨山内一豊・千代婚礼の地モニュメント
山内一豊は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑に仕えてきましたが、その成功には妻・千代の存在が大きいと言われています。
その二人は岐阜の地で祝言をあげたとされており、公園内には千代を讃えたモニュメントがあります。
⑩板垣退助の銅像
明治15年、自由党総理・板垣退助が全国遊説中に岐阜に立ち寄って、現在の岐阜公園内にあった神道中教院で演説しました。演説が終わって、玄関を出ようとしたときに暴漢に刺されましたが、命に別条はありませんでした。この事件を岐阜事件といいます。
「板垣死すとも自由は死せず」という有名なフレーズはこの事件で生まれたものです。
⑪岐阜市歴史博物館
岐阜市(美濃)の歴史を知ることができます。総合展示(常設展示)岐阜市にゆかりのある斉藤道三、織田信長が活躍した戦国時代を中心に、古代から近現代まで3つのコーナーと、岐阜市が誇る伝統工芸の紹介コーナーがあります。
また、期間限定で企画展や特別展も開催されますので、チラシや広報、ホームページなどをチェックしてみてください。
総合展示(特別展示): 高校生以上300円、小中学生150円
特別展: 特別展ごとに異なります
企画展: 総合展示の観覧料に含まれます
毎月第3日曜日は「家庭の日」となっており、中学生以下の子供と行くと家族全員の入館料が無料になります。
⑫名和昆虫博物館
ギフチョウをはじめ、青く輝くモフフォチョウなど世界の珍しい種類のチョウや、世界のカブトムシ、クワガタムシ、その他普段では絶対見られない珍しい昆虫がいっぱいです。日本の現存する最古の昆虫専門の博物館で、大正時代につくられた文化財的価値のある建物も必見です。
昆虫好きにはたまらないと思いますし、それほど興味がなくても一度行ってみると結構おもしろいところですよ!
一般(高校生以上)500円
子供(4才以上) 400円
⑬岐阜大仏(正法寺)
岐阜大仏は、奈良の大仏、鎌倉大仏と並んで日本三大仏のひとつと言われています。その大きさは奈良の大仏に迫るほどで、乾漆仏としては日本一の大きさを誇ります。
人混みもなくゆっくりと拝観できますので、大仏様の暖かい眼差しに心癒されに行ってみてはいかがでしょうか。
大人(高校生以上):200円
小人(4才以上) :100円
⑭立礼茶席(休憩所)
華松軒(かしょうけん)と呼ばれる建物では、抹茶のサービスが受けられる立礼茶席スペースがあります。抹茶一服400円(お菓子付)です。
⑮売店・軽食(3か所)
岐阜公園内には、だんごやおでん、焼きそばなどの軽食を食べられる売店が3か所あります。ちょっと疲れたときや小腹がすいたときは、休憩がてらおだんごなどを食べるのもいいですね。
⑯ちびっこ天下広場
2018年3月に完成した幼児~小学生を対象とした遊具広場です。
児童ゾーンには、戦国時代の砦をイメージした遊具があり、3mの高さから滑る2本の滑り台は子どもに大人気です。
⑰日中友好庭園
1989年(平成元年)に、岐阜市と中国の杭州市との友好都市締結10周年を記念して造られた庭園です。
中国風の門や土塀が印象的な異国情緒あふれる庭園になっています。
春には桜が満開で庭園一体がピンクで彩ります。
⑱菊人形・菊花展
10月~11月にかけて、岐阜公園一帯で大規模な菊人形・菊花展が開催されます。色とりどりの菊がきれいに展示され、また織田信長を模した菊人形は他で見ることができない展示内容になっています。是非生で見ることをおすすめします。
写真:岐阜市アーカイブより
⑲ぎふ長良川鵜飼・鵜飼ミュージアム
写真:岐阜市アーカイブより
岐阜市が誇る「ぎふ長良川鵜飼」は5月11日~10月15日まで開催しています。
年間約10万人の人が訪れ、幽玄な世界を楽しんでいます。
一人でも乗れますし、貸切で宴会しながら鵜飼観覧しても、楽しみ方は人それぞれです。
一方鵜飼ミュージアムは、鵜飼を開催していない時期でも岐阜の鵜飼を知ってもらうようにとつくられたそうですが、鵜飼開催時期には鵜飼をより深く知るために訪れることをおすすめします。
大人(15才以上):500円
小人(4才から15才未満):250円
乳幼児:無料
毎月第3日曜日は「家庭の日」となっており、中学生以下の子供と行くと家族全員の入館料が無料になります。
⑳川原町
写真:岐阜市アーカイブより
江戸時代からの古いまちなみが情緒あふれる雰囲気を醸し出しています。
昔の縦長の家の造りをそのまま活かしたおしゃれなカフェやレストランなどもいくつかありますので、川原町を散歩しがてら立ち寄ってみるといいと思います。
☆駐車場
岐阜公園総合案内所の前に、障害者用と大型バス用の専用駐車場がありますが、一般車は駐車できませんのでご注意ください。
一般車は、金華山トンネルに通じる道路の反対側に、市の有料駐車場(300円/回)の堤外第1・第2駐車場、河川敷に鑑岩緑地という無料の駐車場があります。
場所は一番上の地図の「P」をご覧ください。