岐阜市の観光名所で、ぎふ長良川鵜飼と並んで人気が高いのが、金華山(標高329m)山頂にそびえたつ岐阜城です。現在の岐阜城は昭和31年に再建されたものですが、岐阜城(稲葉山城)の歴史は古く鎌倉時代にまでさかのぼります。戦国時代には、皆さんがよく知っている斉藤道三や織田信長もその城主となっています。
今回は、岐阜城の料金や見どころなどについて写真を用いながらご紹介したいと思います。
1.岐阜城へのアクセス
➡車で行く場合、有料・無料駐車場の場所・アクセス、料金などを詳しくまとめた記事はこちら
駐車料金:1日300円(8:30~21:00※延長あり) |
➡バスで行く場合、JR・名鉄岐阜駅のバス停、下車するバス停、乗車するバスなどを詳しくまとめた記事はこちら
大人(中学生以上) | 210円 |
小人(小学生) | 110円 |
➡岐阜公園から岐阜城まで行くのに、ロープウェイを利用するか、登山するかを詳しくまとめた記事はこちら
ロープウェイ料金 | 往復 | 片道 |
大人(12歳以上) | 1,080円 | 620円 |
小人(4歳以上12歳未満) | 540円 | 280円 |
2.岐阜城の概要(料金、開館時間など)
料金 | 大人(16歳以上) | 200円 |
小人(4歳以上16歳未満) | 100円 | |
以下の方は無料 ・市内の中学生以下の方 ・家庭の日(毎月第3日曜日)には、中学生以下の方と同伴する家族 ・70歳以上の方 ・身体障害者手帳などをお持ちの方とその介護者 | ||
休館日 | 年中無休 | |
住所 | 岐阜市金華山天守閣18 金華山頂 | |
電話 | 058-263-4853 |
【開館時間】
期間 (ナイター期間) | 岐阜城開館時間 (パノラマ夜景) | ロープウェイ 営業時間 |
3/16~5/11 (4/27~5/6) | 9:30~17:30 (21:30まで) | 9:00~18:00 (22:00まで) |
5/12~10/16 (7/14~8/31) (9/1~10/16の土日祝) | 8:30~17:30 (22:00まで) (21:30まで) | 8:00~18:00 (22:30まで) (22:00まで) |
10/17~3/15 (12/22~12/24) ※<1/1元旦> | 9:30~16:30 (20:30まで) <6:30~> | 9:00~17:00 (21:00まで) <5:00~> |
3.岐阜城の見どころ
岐阜城はいつ建てられて、誰が城主で、いつ廃城になったの?
岐阜城の成り立ちを事前に知っておくとより楽しめると思います。なお、金華山ロープウェイ山頂駅から岐阜城まで歩いていく途中に、かつて城主だった人物の紹介板がありますので、気になる人物をチェックしておくとよいと思います。
岐阜城の城主は全部で18人います。その中には国盗り物語で有名な斉藤道三、天下布武を掲げて天下統一を目指した織田信長、のちに姫路城(国宝・世界文化遺産)を築く若き日の池田輝政など、そうそうたる顔ぶれですね。また、岐阜城は難攻不落と言われながらも、廃城になるまで5度落城しています。最後は関ヶ原の戦いの前哨戦で、信長の孫・秀信が西軍に味方したため、東軍に攻められ落城し、1601年に岐阜城は廃城となりました。
そんな岐阜城について、歴史年表のうち主な出来事と、城内の展示物、岐阜城のおすすめポイントなどをご紹介したいと思います。
年表(主な出来事を抜粋)
時代 | 年代 | 城主 | 出来事 |
鎌倉 | 1201~1204年 | 二階堂行政 | 鎌倉幕府の軍事目的のために築城 |
稲葉光資 | 稲葉山城と名付ける | ||
室町 | 1394~1428年 | 斎藤妙椿 | 応仁の乱で活躍 |
1532~1554年 | 斎藤道三 | 美濃の国盗りを成し遂げ、稲葉山城を大改修 | |
1567年 | 織田信長 | 小牧城から移り、井ノ口の地を岐阜と改める | |
安土 | 1576年 | 織田信忠 | 信長の跡を継ぐ |
桃山 | 1585年 | 池田輝政 | 後に姫路城主となる |
1592年 | 織田秀信 | 信長の孫で最後の城主 | |
江戸 | 1601年 | ー | 徳川家康の命で廃城 |
明治 | 1910年 | ー | 模擬城建設(木造) |
昭和 | 1943年 | ー | 模擬城焼失 |
1956年 | ー | 現在の天守閣再建(鉄筋コンクリート造) | |
平成 | 1997年 | ー | 大改修 |
2011年 | ー | 「岐阜城跡」として国史跡指定 |
なぜ天守閣が再建されたの?
明治43年(1910年)に、長い間城郭のなかった城跡に木造の模擬城が建設されましたが、戦時中の昭和19年(1943年)に焼失しました。
その後、観光岐阜のシンボルとして、また安土桃山時代の華麗な城郭を再現したいという市民の熱意と寄付によって、昭和31年(1956年)に再建されました。再建された天守閣は、鉄筋コンクリート造り、三層四階構造となっており、内部は史料展示室、楼上は展望台となっています。
岐阜城の中はどうなっているの?
【1F】武具の間
大小さまざまな刀や手裏剣などの武器が展示されています。
【2F】城主の間
歴代城主や岐阜城に関わりのある人物の肖像画などが展示されています。
【3F】信長公の間
信長像や鎧兜などが展示されています。鎧兜と一緒に写真撮影できるスポットもあります。
【4F】展望台
360度見渡せる展望台となっています。(次の項目で説明します)
おすすめポイントはどんなところ?
展望台
天守閣の4階に上がると360度見渡せる展望台があります。絶景ですので、是非写真に収めておきたいですね。遠くまで流れる長良川下流まで見える西側がおすすめです。
【東】恵那山、木曽御岳山
【西】伊吹、養老、鈴鹿の山系
【南】濃尾平野
【北】乗鞍、日本アルプス
パノラマ夜景
期間限定で、パノラマ夜景が楽しめます。329mの金華山に立つ岐阜城からの観る岐阜の夜景は本当にきれいなので、必見です。くれぐれも夜に登山しないように!安全なロープウェイを利用しましょう。
写真:岐阜市アーカイブより
国史跡岐阜城跡
金華山一帯が国史跡岐阜城跡として、平成23年2月7日に指定されています。国史跡とは、貝塚、集落跡、城跡、古墳などの遺跡のうち、歴史・学術上価値の高いもので、文化保護法第109条第1項に基づき文部科学大臣によって指定されるものです。ちなみに、岐阜市内には他に加納城跡、琴塚古墳などが国史跡となっています。
国によってもその価値が認められている岐阜城を含む金華山一帯を味わうには、本当は登山で山頂まで行くことをおすすめしたいです。
天守台と石垣
現在の天守台の石垣は、近代以降に積み直したものですが、周囲には戦国時代の石垣も一部残っているそうです。織田信長がつくったとされるその巨大な石垣はの多くは、埋もれてしまって見えませんが、それがまた歴史のロマンを掻き立てられるのではないでしょうか。
岐阜城資料館
岐阜城資料館は、岐阜城より少し下にあります。岐阜城の入城チケットを見せれば、岐阜城資料館へも入館できます。木造の模擬城の写真や、岐阜城では展示しきれない資料が展示されています。
まとめ
標高329mの金華山にそびえ立つ岐阜城ですが、これほどの高さにあるお城は全国的にも珍しいです。かつての天下人織田信長も眺めただろう長良川、濃尾平野を一望でき、その壮大さに、きっと来て良かったと思えるはずです。
特に、てっぺんから見るパノラマ夜景は圧巻で、一度見ておく価値は十分にあると思います。
また、岐阜城周辺には、見どころ十分の観光スポットがいくつもありますので、合わせて回ってみてください。
➡岐阜公園およびその周辺の観光スポットはこちらをご覧ください。