JTrim(ジェイトリム)という画像処理ソフトをご存じでしょうか。こちらはフリーソフトでありながら、基本的な画像処理ならだいたいできてしまう初心者にも使いやすいソフトです。
更新はされていませんが、Window7、8、10でも問題なく動くようです。
今回は、JTrimを使って、「画像の背景を透明にする」という画像処理をご紹介したいと思います。
JTrimでの透過処理のイメージ
以下の図のようになれば、成功です。
画像のファイル形式を確認する
最初に、対象となる画像のファイル形式を確認します。
画像ファイルを右クリックしてプロパティを開きます。ファイルの種類をご覧ください。
GIFかPNG以外のファイル形式だとうまく処理されません。
そこで、例えばJPGファイルの場合、JTRimで一旦開いた後、すぐに「ファイル名を指定して保存」します。この際に、GIFかPNGで保存してください。
画像の背景を塗りつぶす
JTrimで画像を開く
JTrimを起動して、「開く」ボタンを押します。
対象のファイルを選択してください。
背景の白い部分を透明にする処理
まず、背景の白い部分を透明にする方法を試してみます。
スポイトのようなアイコンを選択して、背景の白い部分をクリックします。
スポイトのようなアイコンは「透過色設定」といって、透明にする部分の色を設定します。この場合は、白色を透過色に設定しています。
↓↓↓
タイル状の模様になっている部分は透明になっていることを表しています。
この場合、お内裏様とお姫様の輪郭部分に沿って、少し白い背景が残っていますね。
白い部分を完全になくすためには以下の作業をします。
※画像によっては、ここまでの処理できれいに背景を透明にすることができます。
その場合は保存すれば完成です。
白い背景を別の色で塗りつぶす
①塗りつぶしボタンを押し、イラストで使用されていない色を選んで背景を塗りつぶします。
②許容範囲を使って、ベストな位置を探ります。
例えば、許容範囲を90とした場合、以下の図のようになります。全然ダメですね。
そこで、許容範囲の数字を徐々に下げていき、きれいに背景が塗りつぶせるところまで確認していきます。
確認していくと、許容範囲65のところで、きれいに背景だけが塗りつぶせました。
JTrimで画像の背景を透明にする
下の図のように、スポイトのようなアイコンをクリックして、透明にしたい背景(この場合は黄緑色の部分)にスポイトを合わせて、透過色の設定をします。
この例の場合は、黄緑色の部分を透明化するという処理です。
黄緑色の部分をクリックすると、黄緑色がタイル状の模様に変わります。
このタイル状の部分が透明になったところとなります。
↓↓↓
もっとも、この図を見ますと、黄緑の部分が一部残ったままです。これでは透明にできたとは言えませんね。
もう一度、許容範囲の設定に戻ってベストな位置を探り直します。この場合のベストな位置というのは、背景がきれいに透明になる位置をいいます。繰り返し確かめていくしかありません。
探っていった結果、許容範囲が53のところで、透過処理したときに黄緑色の部分が出なくなりました。これで背景が完全に透明になりました!
↓↓↓
これで透明化の処理は完了です。
背景が透明になった画像の保存
[ファイル]→[名前を付けて保存]を選択して、PNGかGIFで保存してください。それ以外のファイル形式で保存すると、透過処理がうまく反映されない場合があります。
応用編(画像の中をくり抜く処理)
このブログのタイトル「継続は力なり」の『力』の部分をくり抜いて透明にしてみます。
『力』の白い部分を透過色に設定します。この場合、白い部分を透明化するという処理になります。白い部分をクリックすると、白い部分がタイル状の模様に変わります。これで『力』の部分が透明になりましたね。
PNG形式で保存します。
参考記事
まとめ
背景を透明化できれば、いろんな画像に重ねることができるので、面白いオリジナル画像が作れるようになります。
少し、透過処理のところでうまくいかないときがありますが、根気よく透明になる箇所を探っていきましょう。
自分で書いた絵などは、JTrimを使って背景を透明にすることはできませんのであしからず。
それでは。