岐阜県郡上市に2018年6月2日にオープンした「清流長良川あゆパーク」は、世界農業遺産の「清流長良川の鮎」を情報発信するとともに、漁業体験ができる岐阜県の施設となっています。自然とふれあいながら、楽しく学び・体感できます。
オープンから約3か月後の8月26日に、来場者数が10万人を超え、郡上市の新たな観光名所となっています。(県は年間で10万人を目標としていたようです)
今回、夏休み期間中に、6歳と4歳の子供を連れて行ってきましたので、その体験レビューを写真付でお届けしたいと思います。
1.あゆパークの概要(営業時間・料金・アクセスなど)
住所 | 岐阜県郡上市長滝420-10 (道の駅「白鳥」(しろとり)隣接) |
電話 | 0575-85-2115 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 火曜日(火曜日が休日の場合はその翌日)、12/31、1/1 |
料金 | 施設への入場、展示物やシアターの観覧は無料 体験プログラムは有料(プログラムごとに異なる) |
アクセス | [車]東海北陸自動車道の「白鳥 IC」で降り、「白鳥IC口交差点」を右折、国道156号を北上。約10分(約8km) [電車]長良川鉄道 白山長滝駅で下車、徒歩5分(約400m) |
駐車場 | 約100台(無料)※道の駅と共用 |
2.小さい子供が楽しめる体験プログラム
2-1.鮎のつかみ取り体験
体験料 | 1,000円/人 2匹まで(3匹目は別途500円) |
開催日 | 土日祝日(夏休みは所定平日でも開催あり) |
定員 | 40名 |
開催時間 | 【11:00の部】10:00~10:50受付 【13:30の部】12:30~13:20受付 受付は「あじわい広場」(魚を炭焼きする建物) ※臨時で追加開催あり |
人工の川で鮎のつかみ取り体験ができます。流れも緩く、浅いので小さな子供でも安心です。4歳児でも一人で入れました。
浅めのゾーンと少し深めのゾーン(深めといっても子供の膝下です)があり、捕まえやすいのは浅めのゾーンです。小さい子供は浅めのゾーンがおすすめですが、鮎の動きはすばしっこいため、捕まえるのはなかなか難しそうです。。
制限時間は10分間です。10分以内に2匹捕まえた人は、次は串刺しと塩焼き体験に移ります。3匹以上捕まえた人はその場でスタッフの方に追加料金(追加1匹につき500円)を支払います。
10分以内に捕まえられなかった人は、延長タイムがあります。うちの子は下の息子(4歳)が時間内に捕まえましたが、上の娘(6歳)は時間を延長して捕まえることができました。
どうしても捕まえられない子用に、めちゃくちゃ範囲を狭くした特別ゾーンも作ってくれます。
串刺し体験は、スタッフがやり方の見本を見せてくれます。
子供がやるには危ないし、難しいので親が手伝ってあげましょう。できない場合はスタッフにお願いしましょう。
串刺しが終わったら、水でささっと洗って、塩を少々振り掛けます。
その後、炭が入ったドラム缶の中で焼いていきます。15分くらいしたら串を回転させて、まんべんなく焼けるようにします。
目安は30分くらいなので、焼きすぎて焦げないように注意しましょう。
うちは少し焦げてしまいましたが、おいしくいただきました。ただ、鮎って食べるところ(身)が少ないですね。。
2-2.釣り堀体験
体験料 | 1,000円(1竿エサ付) 2匹まで(3匹目は別途400円) |
営業時間 | 9:00~16:00(最終受付15:00) |
釣り堀専用の池で、魚釣り体験ができます。が、この魚はなんと鮎ではなく、マスとイワナです。あゆパークなんだから、鮎にすればいいのにと思いますが、なぜなんでしょうね。
空いていれば時間は無制限、エサがなくなるまでできますが、繁忙期には時間制限があるようです。釣れなかった場合はそれまでで、2匹もらえるわけではありません。
娘と一緒にやりましたが、娘が一人で1匹釣ることができて、とても喜んでいました。
釣った魚は、下処理をして炭焼きをします。スタッフがサポートしてくれますので安心ですね。
これも焼き時間30分くらいが目安で、15分後に焼き面を反対にしてください。
なお、割り箸、使い捨てのお皿は用意されています。
3.その他の体験イベント
3-1.鮎の友釣り体験
体験料 | 5,000円/人 漁業証が別途必要 1日券2,000円、年券12,000円 |
営業時間 | 9:00~15:00 |
対象年齢 | 18歳以上 |
貸出道具 | 竿8m、ベルト、タモ、引き舟、偏光サングラス、シューズ、ウエットスーツ、完全仕掛1セット、種鮎1匹種鮎 |
手ぶらでOKです。
1日1回9:00~10:00で初心者講習がありますので、初心者でも大丈夫です。
釣った魚は持ち帰りできますので、クーラーボックスを持っていくとよいでしょう。
3-2.BBQ体験(鮎2匹付)
体験料 | 5,000円/組 |
営業時間 | 9:00~15:00 |
対象 | 1日4組限定 |
貸出道具 | 焼台1台、火起こしグッズ、テント、テーブル、イス(6名分) ※炭、網は各自用意(現地販売あり) |
食材も各自用意する必要がありますのでご注意ください。
BBQをやりながら、その他の体験プログラムもやって、1日ゆっくりと過ごすのもよいかと思います。
3-3.その他
やな体験、鮎飯飯ごう体験などなど、他にも期間限定のイベントなどがたくさんあります。
4.里川あゆハウス(展示物、シアター、シャワーなど)
里川あゆハウスは、清流長良川あゆパークの中核施設となります。
「清流長良川の鮎~里川における人と鮎のつながり」は2015年(平成27年)12月に、世界農業遺産に認定されています。
川を上手に管理することで、そこでくらす人々の生活を豊かにしてくれる川のことを里川といいます。
長良川では多くの人々が、川を清掃し、希少な生物を保護し、自然環境を保つ活動をしています。
また長良川に流れる水が山にたくさん蓄えられるように、源流の森に木を植え、余分な木を切るなどの手入れをしています。
こうした多くの人の努力のおかげで、川で遊んだり、川魚を食べたり、鵜飼などの文化を楽しむことができるのです。
http://giahs-ayu.jp/about-nagaragawaから引用
このように、人の生活、水環境、漁業資源が相互に関連した里川のシステムを「長良川システム」と呼んでいます。
里川あゆハウスでは、この「長良川システム」について、パネルでの展示や、常時放映のDVD映像、臨場感あふれるシアターによって情報発信をしています。
シアター映像は凝った作りになっていますので、子供も楽しめると思います。
また、シャワーも完備されていますので、川遊びをした後にきれいさっぱり洗い流すことができます。
5.飲食(レストラン、フードコート)
里川あゆハウス内には、鮎料理を提供するレストランもあります。
少しお値段は高めですが、せっかく来たなら記念に食べていくのもよいでしょう。鮎以外のメニューもたくさんあります。
里川あゆハウスに隣接している「道の駅白鳥」の建物内には、小型のフードコートもあります。こちらは1,000円以下で食事をすることができます。また、売店にはおにぎりや山菜ごはんなども売っていますので、軽く食事を済ませたい人はそれでもいいですね。
6.道の駅(お土産等)
地元の野菜をはじめご当地のお土産、お酒などが売っています。あゆパークに行った帰りに寄るといいと思います。
観光案内コーナーもあります。
まとめ
「清流長良川あゆパーク」に行くなら、体験プログラムをやることをおすすめします。子供にとっては、川・魚といった自然のものに触れながら十分に楽しめると思います。
逆に、体験プラグラムをやらないなら、意外にあっさりと見終わってしまいます。
岐阜の長良川が誇る「鮎」を見に来て、触って、味わってみてはいかがでしょうか。
➡「NAOキャンプ場」を組み合わせた郡上1泊2日の旅をスケジュール付きでまとめましたので、合わせてお読みください。