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ADSLからソフトバンク光に乗り換える際の注意点を実例から学ぼう

ソフトバンク関連

 

あるきっかけから、インターネットが突然利用できなくなり、ADSLからソフトバンク光に乗り換えることになりました。インターネットが利用できなくなってから、ソフトバンク光に乗り換えるまでに1か月以上の非常に長い時間がかかりました。

この間に色々な失敗試行錯誤などがありましたので、備忘録として書き残すこととしました。

ADSLからソフトバンク光への乗り換え実体験を、基本的に時系列で書いていきます。

途中途中の手続きであなたのヒントになる部分があるかもしれませんので、必要なところだけ読んでいただければと思います。

 

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1.ソフトバンク光に乗り換える前の契約

うちはちょっと一部に特殊な契約がありますが、それも含めて参考になる方がいるかもしれませんのでご紹介します。

うちは2世帯で親が1F、子(私家族)が2Fに居住しています。

そして、固定電話は1Fのみに設置。親が事業兼個人用として利用しています。

固定電話は2台あり、1つはソフトバンクのおとくラインを契約し、主として電話用として利用しています。(常時携帯への転送設定)

もう1つは、NTT回線で主としてFAX用として利用しています。

そして、インターネットはNTTの電話回線を利用したADSL(ニフティ)を契約。

2Fのインターネット環境は、上記のADSLをWi-Fi機器に接続して、無線LANで利用。ちなみにADSLでも速度的に全く不満はありませんでした。

 

図で示すとこんな感じです。

図解

 

概ねの月額の利用料金を書くと、

種類月額契約先利用方法
固定電話約3,000円ソフトバンク主として電話
固定電話約2,000円NTT主としてFAX
ADSL約2,000円ニフティインターネット

合計 約7,000円

 

2.インターネット(ADSL)が突如繋がらなくなった原因とは

ある日、2Fのパソコンでインターネットを利用しようとしたら全く繋がらなくなりました。その日の朝はタブレットが使えていましたので、すぐに復旧するものだと思って、モデムの電源を抜き差ししながら様子を見ていました。(過去にも繋がらなくなったときに、モデムの電源の抜き差しで直ったことが何度かありました)

 

ところが、一向に復旧の気配を見せません。

これはおかしいと思って、ニフティのカスタマーサポートに電話していろいろ試してみましたがダメでした。

そんなとき、親が契約しているNTTの電話を、ソフトバンクの代理店の人に安くなるからと勧められて「おうちのでんわ」というのに最近変えたと言ってきたんです。

おうちのでんわ

 

なんだそれは!?と思いつつ、契約書などの書類を眺めていると、「ADSLサービスは利用できなくなります」と書いてあるではありませんか!電話本体をよく見ると、「おうちのでんわ」のユニットと繋がっているだけではありませんか!NTTの電話回線はその日を境に休止されたんですね。それは電話回線を利用したADSLは使えないはずです。

そう、インターネットが繋がらなくなった原因はソフトバンクの「おうちのでんわ」だったんです。

おうちのでんわ|ADSL契約者は要注意!9つのデメリット・注意事項
「おうちのでんわ」は工事不要のお得な固定電話ですが、契約前にはそのデメリットや注意事項もしっかり押さえておきましょう。今回は私の家の失敗談も含め、後悔しないための9つのポイントをご紹介しますので、参考にしてください。

原因は分かったとして、さてどうしたものか。すぐにインターネットが使える環境にしないと。

 

3.ソフトバンク代理店で試行錯誤

まずは、代理店に電話してちゃんと説明したのかと軽く文句を言って、「おうちのでんわ」を解約するか、もしくはこれまでとそれほど料金が変わらないのであれば光インターネットも検討する旨を伝え、代理店に出向きました。

「おうちのでんわ」解約か、「光」に乗り換えるか・・・

「おうちのでんわ」に関しては、開通してから8日間は、初期契約解除といって解約料なしに解約できることが分かりました。日にち的にはまだ余裕があります。

 

一方、これを機にADSLから「光」に乗り換えるという選択肢もありました。

繰り返しになりますが、もともと

①電話(携帯への転送)がメインの固定電話【ソフトバンク】

②FAXがメインの固定電話【NTT】

③ADSLインターネット【ニフティ】

合計約7,000円でした。

 

光にすることで大幅に料金アップとなるなら検討から外すところでしたが、見積もってもらうとそんなに変わらない料金で済みそうです。

勧められたのは、

項目内訳月額(税込)
プランファミリー(2年自動更新)5,616円
オプションおうち割 光セットオプション
❶光BBユニットレンタル+❷Wi-Fiマルチパック+❸光電話(N)
540円
多機能転送(光電話(N))540円
複数回線通話216円
番号追加108円
工事費光回線開通工事(60回払)432円
 7,452円

月額7,452円となりました。

前とほとんど変わらない、500円アップ程度でした。

さらに、光回線が開通するまで、「ソフトバンクAir」というWi-Fi機器を無料でレンタルできます。現在インターネットが繋がらない我が家としては助かるサービスです。

ソフトバンクAir

これは乗り換えるしかないなということで、さっそく申し込もうとした矢先、いくつもの障壁がありました。

「おうち割」が適用されるのは・・・

おうち割

まず、『おうち割 光セットオプション』は基本月額1,924円で、スマホかケータイで、データ(パケット)し放題(定額)プランに入っていないと月額540円にはなりません。

 

契約者本人である親はソフトバンクなのですが、ケータイで電話だけ使えればいいという人なので、データし放題プランには加入していません。

ただ、親族にソフトバンクのスマホでデータ定額などのプランを契約している人がいれば、おうち割が適用されるということです。

あいにく私も、離れて住んでいる兄弟も皆ドコモ。これは困ったと思ったら、親族の範囲は証明できればどこまででもOKだということでした。本当にどこまでもOKかはよく分かりませんが、私のいとこ、契約者本人(親)からするとがソフトバンクのスマホだったため、本人から甥にお願いして名前を使わせてもらえることで解決しました。

 

親族である証明は戸籍が必要となります。親族本人が窓口にくる必要はありませんが、委任状と運転免許証などの本人確認書類のコピーが必要となります。(後日持参)

 

そして、この場合ソフトバンクのスマホユーザー(ここでは甥)のスマホ代も、スマホの契約内容によって500円あるいは1,000円が毎月割り引かれるということです。

こうしてこの壁はなんとかクリアーしました。

 

転送サービスがネックに・・・

ここでなぜ、主に電話メインの固定電話をソフトバンクにし、もうひとつFAXメインの固定電話があるのか疑問に思うところだと思いますので、簡単に説明します。

 

親が自営で仕事をしているんですが、外出先でも家の固定電話にかかってきた電話をケータイに転送してもらうサービスをつけています。NTTの場合は固定電話からケータイへの転送部分の通話料がかかってしまいます。相手から電話がかかってきているのに、転送設定しているがために、固定電話からケータイへの転送部分は自己負担となります。

そこで、月額800円のオプションで固定電話からソフトバンクケータイに転送される部分の通話料が無料となるソフトバンクの「おとくライン」(事業用)を契約したという経緯があります。そして、転送設定している間はFAXを受け取れないため、もう一つNTTで電話回線をもってFAXメインの固定電話をつくったのです。

 

月額800円かかりますが、どれだけ転送されようが転送部分の通話料がかからないというのが最大のメリットなので、これは外せないポイントとなります。

 

契約内容をじっくり確認していくと、提案してもらったプランではそれは実現できないのではないかということが分かりました。

つまり、「光セットオプション」の電話サービスは、『ホワイト光電話』と『光電話(N)』がありますが、『光電話(N)』の方を提案されていたんですね。この(N)というのは、NTTのNで、NTTのひかり電話を使った電話サービスとなります。

 

この光電話(N)の場合、転送オプションを付けると、固定電話からケータイへの転送部分の通話料はかかってしまいます(自己負担)。これでは意味がありません。

光電話(N)

転送部分は自己負担

 

これに対して、ホワイト光電話にすれば実現できないかを検討しました。

ホワイト光電話

 

 

*14で「転送に伴う通話料はお客さま負担です」とは書いてあるものの、ソフトバンク宛なら0円、あるいは「1回10分以内、月500回まで」なら固定電話からの転送も0円のようにも読めます。

これを担当者に伝えると、確認しますということでソフトバンクのヘルプデスクへ確認されていました。

 

結果、基本プラン・基本プランαの「ソフトバンク宛 24時間0円」は転送サービスには適用されず、固定電話からの転送がソフトバンクケータイへの転送であっても通話料はかかるという回答でした。

 

また、ホワイト光電話の「だれとでも定額for光電話」であっても、「1回10分以内、月500回まで 0円」は転送部分には適用されないということでした。

 

結局、どの光電話(N)にしようが、ホワイト光電話にしようが、転送部分の通話料は自己負担しかありませんでした。

 

※以前のおとくラインのように、定額で転送部分の通話料がかからないサービスはもはやソフトバンクにはありません。

 

光電話(N)かホワイト光電話か

電話回線を2つ持つには、「ホワイト光電話」ではなく「光電話(N)」でないと実現できません

 

うちには電話メインの固定電話と、FAXメインの固定電話があります。これを一つにまとめて契約するには、光電話(N)じゃないとダメなんだということです。逆にいうとホワイト光電話は1つの回線しか持てないということです。

 

そうしたらもはや選択肢はひとつ、光電話(N)にするしかありません。

(ホワイト光電話にして、FAXを「おうちのでんわ」で使うという方法もありますが、高くなること、契約が2本になることなどからメリットは何もありません)

 

光電話(N)にして2回線とし、番号を追加します。これで税込み324円追加となります。

 

最終的なプランの確定

最終的なプランは、転送部分の通話料が無料という希望はかないませんでしたが、そこは妥協して、以下のとおりとなります。(最初に提示されたプランに戻りました)

項目内訳月額(税込)
プランファミリー(2年自動更新)5,616円
オプションおうち割 光セットオプション
❶光BBユニットレンタル+❷Wi-Fiマルチパック+❸光電話(N)
540円
多機能転送(光電話(N))540円
複数回線通話216円
番号追加108円
工事費光回線開通工事(60回払)432円
 7,452円

 

また、当初は全く説明がありませんでしたが、これ以外にも固定電話サービス工事費として、光電話(N)で番号を継続する場合、1回線につき7,500円かかります。うちは2回線なので15,000円の工事費がかかるということです。

固定電話サービス工事費

 

また、NTTの回線を休止する費用として別途2,160円がNTTから請求されます。

 

なんやかんやでえらいお金がかかりますね!

 

工事日の指定

ソフトバンク光を申し込むと、光回線を自宅に引き込む工事日を決めます。申込み内容によって、比較的早い段階で工事の予約が取れる場合もありますが、うちの場合はいろいろ手続きをする必要がありましたので、余裕をみて約1か月後の平日を工事日に指定しました。

 

この工事費は、25,920円(税込)を一括で支払うか、24回、36回、48回、60回の分割で月々の料金と一緒に支払うことになります。上の表でも見たように、うちは60回(5年)の分割にしたので月々の支払いは432円となります。

光工事費用

なお、土日祝日に工事日を指定すると、割増し工事費として別途3,240円の追加料金が必要となります。

 

工事費が無料になるキャンペーンをやっているところもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

 

4.プラン申し込み後の手続き

手続きは誰がやるの・・・?

プランを決めて申し込むまでは、ソフトバンクの代理店の担当者も一生懸命やってくれます。ですが、その後NTTに電話したり、ソフトバンク(おとくライン)に電話したり、ソフトバンク光サポートセンターに電話したりと諸々の手続きは本人がやることになります。

今回は私が大半をサポートしましたが、これを60過ぎた高齢者にやらせるには酷かなと思いますね。

一応代理店の担当者が、何々したらどこどこへ電話して、というような流れを教えてくれますが、それが間違っていたりして無駄な電話をする羽目になったりしました。

しかもNTTしかり、ソフトバンク(おとくライン)しかり、ソフトバンク光サポートセンターしかり、全然電話がつながりません

なお、「おとくライン」と「ソフトバンク光」はサービスが異なりますので、電話をかける先も異なります。

 

【開通前の手続き①】ADSLの解約

これは忘れずに行ってください。

うちはニフティのADSLを契約していましたが、インターネットでも解約手続きをすることができます。

解約手数料がかかる場合もありますが、幸い解約手数料なしで解約することができました。

もし解約手数料がかかるなら、それは4,320円までソフトバンクが補填してくれます。仮に解約手数料が1,000円であっても4,320円、逆に10,000円であっても4,320円のキャッシュバックが受けられます。

 

【工事前の手続き②】電話番号を引き継ぐためには・・・

ソフトバンク(おとくライン)で契約している固定電話の番号を引き継ぐためには、いったんソフトバンク回線からNTT回線に戻す必要があるということです。

ソフトバンク同士では番号の引き継ぎはできず、いったん別の会社に番号を移さないと引き継ぐことができないという、なんとも腑に落ちない理由ですが、システム上そうことだそうです。

 

NTT回線に戻すには、NTTの116へ電話して、その旨伝えます。

そうすると工事日(切り替え工事)を指定され、その日に回線が切り替わります。

それと同時に、ソフトバンクの「おとくライン」の契約も解約となります。

NTTに戻すのにソフトバンクから解約手数料として1,080円が請求されます。

そしてNTT回線に戻ってから、ホワイト光電話が利用できるまでの間は、NTTからその分の料金の請求がきます。

 

【工事後の手続き①】光電話の番号ポータビリティの申請

光回線が開通しても、電話番号を引き継いですぐに光電話が利用できるわけではありません。同じ番号で光電話を利用できるようになるのは、光回線開通後、10日~2週間後くらいと思ってください。

ここの説明がなかった(担当者も誤解していた)ため、工事前(開通前)にソフトバンク光サポートセンターに電話して、番号ポータビリティの申請をしたところ、それができるのは開通後なので、開通後にまた電話するよう言われました。

そこからソフトバンクからNTTへ番号ポータビリティの申請手続きを行うということなので、9日ほどかかるとのことです。

そして、9日経過以降の日程で固定電話サービス工事の予定日を決めます。

工事が終われば晴れて光電話(N)も開通となります。非常に長い道のりでした。

 

それにしても無駄な手続きが多いですね。番号ポータビリティも代理店で伝えてあるし、開通工事日把握しているんだから、こちらが番号ポータビリティ申請の電話をサポートセンターにする意味があるのか・・・

 

 

【工事後の手続き②】ソフトバンクAirの返却

光回線が開通すればインターネットが利用できますので、ソフトバンクAirは速やかに返却しましょう。

利用期間は、光回線が開通した日、またはソフトバンク光の申込日から起算して180日目のいずれか早い日までとなっています。

そして、レンタルサービスが終了した日の属する月の翌日まで20日までに返却しない場合違約金33,000円が請求されますので気を付けてください。

 

5.メールアドレスは有料オプション

これまでのニフティのメールアドレスが使えなくなった以上、何等かの新しいメールアドレスをつくる必要があります。

bbメール(xxx@ybb.ne.jp)をつくろうと思うと、「Yahoo!BB基本サービス」をオプション契約する必要があります。スタンダードプランで月額324円(税込)です。

 

Yahoo!BB基本サービスには、メルアドのほかにもいろいろなサービスが付いてきますが、特にうちにとって必要なサービスはありませんでした。メルアドのためだけに毎月324円も支払うのはバカバカしいということで、Yahoo!BB基本サービスは契約しませんでした。

 

そこで、新しいメールアドレスは、今やスマホユーザのほとんどが持っているGmail(Googleのフリーアドレス)でつくることにしました。

Gmailアドレスの作成方法を知りたい方は、こちらの記事をお読みください。

Googleアカウントの作成方法~電話番号の入力はなしでもOK?
Googleアカウントの作成方法をAndroid端末、iPhone(iPad)、パソコン別に解説しています。5分程度で簡単に作成できますが、電話番号の入力の要否など若干判断に迷う部分についてもご紹介しています。

 

まとめ

安さに惹かれて親が「おうちのでんわ」を契約してから2カ月以上が経過し、ようやくすべての環境が整いました。

今回は思わぬ形で「光インターネット」に乗り換えたわけですが、自らの意思で乗り換えを検討していたら、もっと余裕をもって下調べなどできたと思います。

ただ、パンフレットを読んだだけでは読み取れない(今回でいうと転送部分の通話料の有無)ところがありますので、分からないところは代理店もしくはサポートセンターなどに聞くなどして失敗のない乗り換えをしてください。

長くなってしまいましたが、どこか参考になるところがあれば幸いです。

 

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